こんにちは
エリスタのニューヨーク生活&旅行ブログ
ニューヨーク在住
国際結婚主婦
エリスタです
はじめに
ロンドンを旅する楽しみのひとつが、ストリートアート巡り。
神出鬼没の覆面アーティスト「バンクシー(Banksy)」の作品は、描かれては消され、
あるいは切り取られてオークションに……という運命を辿ることが多いのですが、
ロンドン市内には今でも大切に保護され、街角で無料で見られる作品がいくつか残っています。
今回は、私が実際にロンドンで見つけてきた「いま現在も見られるバンクシーの壁画4選」を、
それぞれの作品にまつわるユニークな背景やストーリーと共にご紹介します!
1. バスキアへの皮肉とオマージュ|バービカン(Barbican)
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作品名(通称): Basquiat Tribute(バスキアへのオマージュ)
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場所: Beech Street / Golden Lane(Barbican駅近くのトンネル内)
薄暗い高架下のトンネルに突如現れるこちらの巨大な壁画。
これは2017年、すぐ近くの複合文化施設「バービカン・センター」で
ジャン=ミシェル・バスキアの大規模回顧展が開催された際、
その前夜にバンクシーがゲリラ的に残したものです。
中央右に描かれているのは、バスキアの有名な絵画
『Boy and Dog in a Johnnypump』に登場する人物。
両手を挙げて立つその姿を、ロンドン警視庁の警官2人が
職務質問・身体検査(ストップ・アンド・サーチ)しています。
バンクシーは自身のSNSで「バスキアの作品を普段なら壁から消してしまう警察が、
展覧会を大歓迎している様子を描いた」と痛烈な風刺を込めました。
ちなみに左側のキース・ヘリング風のキャラクターは、
後にストリートアーティストのダニー・ミニック(Danny Minnick)が加筆したもの。
現代アートの歴史がストリートで交差している、見応えたっぷりのスポットです。
2. 伝説の「グラフィティ戦争」の痕跡|チズウェル・ストリート(Chiswell Street)
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作品名(通称): I Love London Robbo Rat(プラカード・ラット)
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場所: 52 Chiswell Street(Moorgate駅・Barbican駅の間)
バンクシーのトレードマークといえば、社会の片隅で生きる「ネズミ(Rat)」。
かつてロンドン中に出現したネズミのステンシルですが、
今でも残っているものはごくわずかです。
ビルの角にちょこんと描かれたこのネズミ、
よく見るとプラカードに「I ❤️ LONDON」「ROBBO」と上書きされています。
実はここには熱いドラマがあります。
もともとバンクシーは「London doesn’t work(ロンドンは機能していない)」
と書かれた看板を持たせていたのですが、
ロンドンの伝説的グラフィティライター「キング・ロボ(King Robbo)」が
これに対抗して自分のタグを重ねたのです。
二人の間で長年繰り広げられた“グラフィティ戦争”の証拠であり、
ストリートアートの生々しい歴史を感じられる必見のピースです。
3. 環境デモの現場に残された少女|マーブル・アーチ(Marble Arch)
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作品名(通称): Extinction Rebellion Mural(絶望が終わり、戦術が始まる)
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場所: Marble Arch(ハイド・パーク北東の広場)
ハイド・パークの玄関口、
大理石の門「マーブル・アーチ」のすぐ足元にひっそりと残されている作品です。
2019年4月、環境保護団体
「エクスティンクション・レベリオン(Extinction Rebellion)」が
ロンドン中心部を封鎖して気候変動への抗議デモを行いました。
そのデモ期間中のある夜、
活動拠点のひとつだったこの場所に突然現れたのがこの壁画です。
小さな苗木とスコップを持ち、
環境団体のシンボルマークを掲げる少女の横には、
フランスの哲学者ラウル・ヴァネイエムの言葉である
「From this moment despair ends and tactics begin
(この瞬間から絶望は終わり、戦術が始まる)」
というメッセージが刻まれています。
政治的・社会的なメッセージを瞬時にストリートに落とし込む、
バンクシーらしさが際立つ作品です。
4. 警官とプードルの強烈な皮肉|ショーディッチ(Shoreditch)
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作品名(通称): Designated Graffiti Area(指定落書きエリア / 警官とプードル)
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場所: Rivington Street(かつてのナイトクラブ「Cargo」の敷地内)
ロンドンのストリートカルチャーの発信地・ショーディッチにある作品です。
2003年頃に描かれた初期の代表作のひとつで、現在はアクリル板で覆われ、
夜にはネオンのようにライトアップされています。
壁には、イギリスの道路庁を装った偽の公式マークとともに
「警告:この壁は指定された落書きエリアです。ゴミは持ち帰りましょう」というステンシル。
そしてその横には、厳めしい制服を着た警官が、
なぜかモコモコのおしゃれなプードルを散歩させています。
「取り締まる側」の権力をパロディ化し、
街のルールそのものをユーモアでひっくり返すバンクシー初期の切れ味が存分に味わえます。
おわりに
美術館の中に飾られたアートと違い、ストリートアートは街の風景、歴史、
そして人々の空気感と一体になって存在しています。
いつ撤去されたり上書きされたりするか分からない“生もの”だからこそ、
自分の足で見つけたときの感動は格別です。
ロンドンを訪れる機会があれば、
ぜひ宝探し気分で街角のバンクシーを探してみてください!
最後までお読み頂きありがとうございます。
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